始発とともに

午後の体育は簡単な運動と軽いランニングを行い、次の現国は体育後の疲れでクラスの大半が居眠りするという状態だった。

そんな中、以外にも蓮華は真面目に授業を受けていた。

その蓮華を見つめながらにやける崇の姿は妙にイライラさせた。

秋は堂々と居眠りしていた。

北斗は秋の寝顔を盗み見ようとする男子に睨みを効かせていた。

教師は特に注意することもなく時間を過ごしたが、最後の最後で居眠りした生徒だけに宿題を与えるという罰を用意していた。

寝ていないからと安心していた北斗と崇も、ふざけていたからという理由で宿題を与えられたのには肩を落とすしかなかった。

「三人共宿題ね。」

蓮華が呆れたように言うと、秋は不服そうに頬を膨らませた。

「運動のあとの現国なんて卑怯以外の何物でもないわ!」

勢い良く秋が言うと、蓮華のチョップが秋の頭に落ちた。

「たいした運動してないし、秋はさぼってたし。」

ため息を混じりに言う蓮華を、秋は恨めしそうに見つめてから笑った。