始発とともに

「午後って体育じゃなかった?」

蓮華が時計を見ながら言った。

「…そうかも。」

そう言うと、秋は不思議そうに首をかしげた。

「やばい、教室戻ろ!
15分前には荷物出さないと、男子の着替えが始まる!」

蓮華は慌てて本を崇に押し付けた。

「棚に戻しておいて!」

「はいはい♪」

蓮華の乱暴な態度すら嬉しそうに崇が頷いた。

二人は図書室を飛び出すと、走っていってしまった。

「女子には更衣室があるけど、男子にはないから。」

「…女子も大変だな。」

押し付けられた本を棚に戻して、二人も教室に向かった。