始発とともに

たわいもない会話をしながら昼食を終え、四人で図書室に向かった。

「薫先輩、返却よろしく。」

昨日と同じようにカウンターで本を読んでいた薫に本を渡した。

「あっ、山内くんのカード作ったからね。」

「ありがとうございます。」

返却処理を終えて、北斗は蓮華にオススメの本を教えてもらいながら本を選んだ。

「秋も借りる?」

退屈そうに本棚を眺めている秋に蓮華が声をかけた。

「…面白そうな本教えて?」

秋が言うと、蓮華は微笑みながら頷いた。

ふと北斗が二人を見ると、なにやら楽しそうに笑っている二人の姿が見えた。

「女の子が仲良しなのって良いよなぁ♪」

いつのまにか背後に立っていた崇に驚きながら、北斗は苦笑いを浮かべた。

「蓮華に見とれてるだけだろ?」

「ばれたか♪
でも、北斗も嬉しそうに見てたぞ?
秋ちゃんの事♪」

「…うっせ。」

北斗と崇はイタズラっぽい笑顔で笑い合った。