始発とともに

初日の午前中は授業らしい授業ではなく、進路についてや受験についての説明や授業方針の報告といったつまらないものだった。

昼休みになり、弁当を持参していなかった四人は購買に向かった。

田舎の割に購買には商品が充実していた。

「畑仕事とか早朝から出勤とかで、弁当を作れない家庭が多いからね。」

崇の言葉通り、客の中には小学生の姿も見えた。

四人は昼食を買って、中庭に向かった。

中庭には小さなベンチがいくつもあり、花壇の周りで昼食を食べれるようになっていた。

大勢いる先客の中には、学年バラバラで昼食をとっているグループもいた。

「皆仲が良いんだな?」

ベンチに座りながら北斗が言うと、崇は周りを見渡しなから笑った。

「小さい村だから必然的にこうなるんだよ。」

「周りは皆顔見知りだからね。
だから余計二人が珍しいんだよ。」

崇と蓮華の言葉に、二人はなるほどと頷いた。