始発とともに

「帰りに寄りな!
入学祝にサービスするよ♪」

おばさんはそう言うと笑顔で手を振った。

北斗と秋は手を降り返すと、学校へ続く小道へ曲がった。

小学生から高校生までの生徒がまばらに坂を登っていく。

木々のトンネルは、緑色から淡い桜色に姿を変えていた。

「綺麗…」

桜を見上げながら自転車をこぐ秋を注意しながらも、北斗も桜に目を奪われていた。

校門は華やかに飾られていて、『入学式』という看板がでかでかと飾られていた。

駐輪場に自転車を停めて、二人は下駄箱に向かった。

掲示板に貼り出されたクラス発表を見たが、予想通り一年は1クラスしかなかった。

事前に教えられていた通り、高校生の教室がある三階に向かった。