始発とともに

「了解。」

北斗は買い物と夕飯の手伝い、秋は朝食の手伝いがこの家で与えられた仕事だった。

「そろそろ行こうか?」

「うん。」

食器を流しに運び、時計を確認しながら北斗が言った。

真新しい制服と鞄はまだ違和感を感じさせるが、どこか心地好くも感じた。

「行ってきます。」

「「いってらっしゃい。」」

修二と忍の笑顔に見送られながら、二人は玄関に向かった。

少しだけ春に近づいた空は晴れ渡っていた。

修二に買って貰ったばかりの新品の自転車に乗って、二人は並んで走り出した。

涼しい風が頬を撫でていた。