始発とともに

北斗の部屋の襖を開けて、秋は軽いため息をついた。

「北斗、起きて。」

北斗の体を軽く揺らした。

枕元に置かれた本に片手をかけた姿で北斗が寝ている。

読んでいる途中で寝てしまったようで、片手が栞代わりになっていた。

「うーん…」

寝ぼけた北斗が、甘えたような声で唸った。

「北斗、起きて。
初日から遅刻して、目立ちたいなら良いけど?」

秋が言うと、北斗がモゾモゾと起き上がった。

「おはよう、朝ごはん出来てるからね。」

そう言うと、秋は部屋を出ていった。

北斗は大きなあくびをしながら身支度を始めた。