「ちょっと、何入れてるの!?」

秋が悲痛な叫び声を上げた。

「何って…
生クリームとハチミツだけど?」

忍がケロッと答えた。

「信じられない…
卵焼きに生クリームとハチミツ?」

「毎日入れてたよ?
秋も食べてたでしょ?」

「食べてたけど…
だから甘かったのね?」

秋はガックリと肩を落とした。

「なんだと思ったの?」

「みりんか砂糖だと思ってた…」

「それだと普通じゃん…
まぁありだけどね。」

忍は楽しそうに笑った。

「おはようございます。」

穏やかな笑顔を浮かべた修二が台所を覗くと、朝から賑やかに秋と忍が朝食を作っていた。