始発とともに

北斗は部屋に戻ると、秋の部屋とを隔てている襖を開けた。

「秋、態度が悪いぞ?」

北斗がため息混じりに言うと、秋は不機嫌そうに北斗を見つめた。

「さっそく懐いた奴に言われたくないわよ。」

そう言うと、秋はプイッとそっぽを向いた。

「…拗ねてるのか?」

「なんで私が拗ねるのよ!?」

そう言いながら、秋の態度は拗ねているとしか思えなかった。

「あんな怪しいじいさんに、心許してるんじゃないわよ。」

「別に許した訳じゃないよ。」

「朝から楽しそうに話してたくせに。」

「聞いてたのか?」

「聞いてない!」

このままじゃ平行線だと思っていたら、急に廊下側の襖が開いた。

「朝飯。」