始発とともに

仲が良さそうに見えたなら、それは大きな勘違いだと思った。

お互いに帰る場所がなくて待っている人もいなくて、でも偶然知り合ってしまったから野良猫のように寄り添っていただけ。

お互いの境遇が理解できたから近くにいるだけ。

ただ、それだけだった。

「駆け落ちなんて面倒なもの拾っちゃ駄目ですよ。」

北斗が呆れたように笑うと、修二は困ったように微笑んだ。

「そもそも、なんでも拾って来る癖そろそろやめてほしいんだけど?
庭が野良犬と野良猫で溢れるよ。」

背後から声がして北斗が振り返ると、おたまを持った忍が立っていた。

「どうせこの子達もここに置くんでしょ?
あぁ…
毎日食事の用意が大変だよ…」

そう呟きながら忍はキッチンに戻っていった。