始発とともに

「…人間を拾ってどうするんですか?」

秋が修二を睨み付けるように見つめながら言うと、修二はその視線をさらりと交しながら微笑んだ。

「どうもしませんよ?
帰りたくなるまで好きに過ごせば良いんです。
幸いこの村は、そういう人に優しい村ですから。」

修二の言葉に納得いかなそうな顔をしながらも、秋はそのまま黙ってご飯を食べ始めた。

北斗はただただ黙って夕食を食べ続けた。

「部屋はいくらでもありますから、どうぞ自由に使ってください。」

夕食の後、二人にそれぞれ部屋が与えられた。

久々の布団に心が和んで、北斗も秋も警戒心よりも眠気が勝ち、すぐに眠りについてしまった。

朝の日差しが部屋に差し込んで、北斗は目を覚ました。

隣の部屋に続く襖を開けると、秋が猫のように体を丸めながら寝ていた。