始発とともに

「あなたには関係ない事です。」

秋が強ばった声を出した。

「秋…」

北斗は戸惑いながらも秋と老人を見比べた。

「行くところがないなら家に来ませんか?
こんなところに野宿は危ないですし、質素ですが夕飯も用意できますよ。」

老人は微笑みながらそう言うと、ゆっくり歩き出した。

「…秋、好意に甘えようか?」

「北斗!?」

「女の子がいつまでも野宿するわけにはいかないだろ?
別にずっと居る訳じゃないし…
一日くらい良いだろ?」

北斗が言うと、秋は渋々頷いた。

老人の後ろを着いていくと、村の外れの一軒家が見えてきた。

「さあ、入りなさい。
夕飯にしよう。
お腹がすいたでしょう?」

老人の優しい声に北斗が頷くと、老人は嬉しそうに二人を見つめた。