始発とともに

「これからどうする?」

北斗は縁側に寝転びながら言った。

「そうねぇ…
私はこのままボーッとしてても良いんだけど?」

「まあ、俺も目的は無いからな。」

そうしてそのまま時間だけが過ぎ、夕日が辺りをオレンジ色に染めていた。

「君たち、どこの子かな?」

夕日が夕闇に変わる頃、頭の上から声をかけられた。

ついうたた寝をしていたようで、二人は慌てて起き上がった。

「昨日からこの村にいるだろう?」

目の前に立っていたのは、優しい声をした老人だった。

北斗は戸惑うように老人を見つめた。

ふと腕を捕まれて横を見ると、強ばった顔をした秋が北斗の腕を掴んでいた。

「…行くところがないのかい?」

老人は秋の睨むような視線を気にもせずに、優しい微笑みを浮かべていた。