始発とともに

チチチッと鳥の鳴き声が聞こえ、目を開けると朝になっていた。

田舎独特の朝の匂いが辺りを包んでいた。

横を見ると、秋が猫のように体を丸めながら寝ていた。

縁側で寝ていたから体中が痛かったが、なぜだか妙にスッキリとした気分だった。

「秋、起きろ秋。」

「…うん…」

秋が寝ぼけた声を出して、モゾモゾと動いた。

「…北斗、まだいたの?」

秋が目を擦りながら言った。

「あのなあ…」

北斗が眉間のシワを深くしながら言うと、秋は可笑しそうに笑った。

「冗談よ、冗談。」

北斗はため息をつくと、背伸びしている秋を見つめた。

「これからどうするんだ?」

「そうねぇ…
とりあえず、村を一周してみる?」