始発とともに

北斗も不思議に思っていた。

秋だって他人が、いや人間が苦手な様に見える。

それなのに今日出会ったばかりの他人に、自分の事を話す秋が不思議だった。

そしてそんな秋に、自分の事を打ち明けてしまったのも不思議だった。

知らない土地で偶然出会った、同じような境遇の少女に少しでも気を許している自分がなによりも不思議だった。

「そういえば、北斗っていくつ?」

「今年高1。」

「じゃあ同じ年だね。」

そう言うと、秋はまた空を見上げた。

「なんか…
全部どうでもよくなってきたかも。」

秋はそう言うと、自分の鞄を枕にして寝転んだ。

「…汚れるぞ…」

「いいよ、気にしないから…」

そう言って秋は静かに寝息をたて始めた。