始発とともに

確かに北斗は人付き合いが得意な方ではなかった。

それなりに友人と呼べる存在はいたが、どこか一線を引いた関係だった。

それでも不思議と他人が寄って来たが、自分から寄って来るくせにどこか皆ビクビクしていた。

「そっか…」

いつのまにか身に付いた癖のせいで、自分が他人を寄せ付けないようにしていたんだと今気づいた。

もしかしたら両親には北斗の癖の理由が分かっていたのかも知れない。

北斗が他人だからあえて優しくし、可哀想だから可愛がってくれたのかもしれない。

そんな気配を無意識に感じ取っていたから、父は苦手で母はくすぐったく思っていたのかも知れない。

だから他人もよそよそしく自分と接していたのだろう。

「なにがそっか、なの?」

秋が不思議そうに笑った。

「別に…」

「ふうん?」

秋は興味なさそうに呟くと、夜空を見上げた。