始発とともに

秋はそのまま黙ってしまい、北斗も黙り込んだ。

ゆっくりと夕陽が山に消えていき、辺りは瞬く間に真っ暗になった。

「なんでこんな話をしたのかしら…」

秋が夜空を見上げながら呟いた。

「学校は牢屋、家は監獄だった…
同級生は愚かな子供、教師たちはただの飾りでしかない。
だから、自分から話をしたいなんて思える相手は今までいなかった…
なのに、なぜかしらね?」

秋が困ったように微笑んだ。

「今日会ったばかりのあなたにこんな話をするなんて。」

「…重症だな。」

北斗が苦笑いを浮かべながら言った。

「お互い様でしょ?
北斗もそんなに他人との付き合いが上手いようには見えないわよ?」

「?」

北斗が眉をひそめると、秋はクスリと笑った。

「気づいてないの?
その眉間のシワ…昔からの癖なんじゃない?」

秋に言われて、北斗はハッと目を見開いた。