始発とともに

「…秋はどうする?」

北斗が先に口を開いた。

「…北斗はどうするの?」

秋はうつむいたまま呟いた。

「分からない…
今はまだ、あの人達と話せるとは思えない。」

『紛れもない親子でしたよ』と言った修二の言葉が、北斗の頭の中を巡っていた。

「私も…
今はまだ無理…」

秋は携帯を見つめたまま固まっていた。

「でも…」

秋はそう呟くと、困ったように北斗を見つめた。

「メール…
打ってみようかな…」

戸惑うように言う秋の顔は、北斗に助けを求めているように見えた。

「…その時は側にいるよ。」

北斗が優しく言うと、秋は少しだけ安心したように微笑んだ。

「…私も側にいる。
北斗の側にいるから…」