始発とともに

「今回は…?」

修二の言葉に、北斗は不思議そうに聞き返した。

「夏休みに北斗くんが怪我をしたとき、ご両親が駆けつけて下さったんですよ。
夜中に病室を訪れて、朝になるまで北斗くんに付き添っていました。
心配そうに、北斗くんを見ていました…」

北斗が驚いて目を丸めていると、修二は優しく微笑んだ。

「親子でしたよ。
紛れもない、親子に見えました。
事情は分かりませんが、話せばきっと分かるはずです。」

修二はそう言うと、秋を見つめた。

「…私の親は何て?」

秋の目が不安そうに揺れていた。

「残念ながらお父さんには連絡できませんでしたが、お母さんはひどく動揺していました。
部屋に携帯を置いてきたそうですね?
まさか連絡が取れなくなるとは思っていなかった様で、自分の言葉がいかに酷かったか…
とても後悔なさっていました。」

修二の言葉に、秋は唇を噛み締めた。

「…嘘…」