始発とともに

「…そうね。
私も遊びに来たわけではないわ。
家出ではないけど…」

「家出じゃない?」

少女は風になびく髪をうっとおしそおに押さえた。

「…お腹がすいたわね。
村にお店あるのかしらね?」

少女はそのまま歩き出した。

仕方なく少女の後ろを着いて歩いた。

少しずつ民家が見え始め、駅から三十分ほどかけて村の中心に着いた。

ほとんど人はいなかったが、小さな商店街があったのでそこでパンや弁当を買った。

またしばらく歩いていくと、真っ白な鳥居と森に続く石の階段があった。

二人が石段を登っていくと、そこは小さな神社だった。

「ここにしましょうか。」

少女が神社の軒下に座ったので、仕方なくその隣に座った。