始発とともに

北斗は春樹の車で病院に運ばれた。

付き添ったのは秋だけで、蓮華と崇は残って蓮華の両親の所に行った。

「北斗、大丈夫…?」

心配そうに見つめる秋に、北斗は微笑みながら頷いた。

「訳がわからないんだろ?」

春樹がバックミラー越しに言った。

「修二さんが連絡したんだよ。
というか、二人が村に来た時点で連絡はしてたらしいけど。」

春樹の言葉に、北斗と秋は顔を見合わせた。

「当たり前だろ?
じゃなきゃ未成年のお前らを高校に通わせるなんて無理だ。
それに、突然いなくなったお前らの捜索願いが出されてないなんて変だろ?
修二さんが全部やってくれてたんだよ。」

「それで父が来たんですか…?」

北斗が言うと、春樹はコクりと頷いた。

左腕の傷が痛んだが、その痛みが頭を働かせているようで、混乱した頭の中を北斗も秋も必死に整理していた。