始発とともに

「別に手伝う訳じゃないよ。
ただ、気になるだろ?
文化祭は全員参加なんだから。」

「でも…」

北斗の言葉に、秋は言い澱んだ。

「まぁ、見てるだけでも立派な参加だからな。
クラスの奴らも心配してたし、顔だす位なら良いだろ。」

「分かった。
でも、絶対に手を出すなよ?」

春樹の言葉に渋々頷いた崇が、念を押すように言った。

「はいはい。」

面倒くさそうに言う北斗に、崇はため息をついた。

「でも北斗、いつの間にそんなにやる気になったの?」

「えっ?
俺、元々やる気になってるけど?」

「嘘っ!?
だってそんな風には、ねぇ?」

驚いた秋が蓮華を見ると、蓮華もこくこくと頷いている。

「失礼な…
なぁ、崇?」

そう言って崇を見つめると、崇まで驚きながら北斗を見つめていたから、北斗は盛大なため息を吐いた。