始発とともに

それから三日後、北斗は無事退院した。

しばらくは腕を吊った状態で不自由するが、安静にしていれば夏休みが終わる頃には抜糸が出来るだろうとの事だった。

「文化祭準備には不自由だな。」

「手伝うつもりかよ!
休んでろよ!?」

面倒そうに言う北斗に、崇が間髪入れずに突っ込んだ。

「そうだぞ?
準備なんて面倒なもんは、皆にやらせとけ。」

迎えに来てくれた春樹がやる気無さげに言った。

「いや、春くんはそもそもやる気ないじゃん!」

崇の突っ込みに、全員が笑い声をあげた。

そして春樹の車に乗り込み、寄合村に向かった。

「そう言えば、準備は順調なのか?」

北斗の問いかけに、三人は顔を見合わせた。

「…さぁ?」

「さぁって、お前なぁ?」

「だって毎日見舞いに来てたから、学校の事はさっぱりで…」

崇の言葉に、北斗は大きなため息をついた。

「春くん、このまま学校に向かって。」

「良いけど…
良いのか?」

「だめよ!
帰って大人しくしてなきゃ!」

秋の言葉に、崇と蓮華も頷いた。