始発とともに

「蓮華、病室行こう。
じゃないと北斗が自分から会いに行くって聞かないんだ。」

突然現れた崇に驚いて、蓮華は目を丸くした。

「それは大変ですね。
もうしばらくは安静にしていてもらわないと。
さあ、蓮華さん…」

修二はそう言うと優しく微笑みながら、蓮華の背中を押した。

立ち上がった蓮華は、ゆっくりと頷いた。

「さっ、行くぞ。」

崇は蓮華の手を掴み、蓮華はその手をゆっくりと握り返して、二人は並んで歩き出した。

「立ち聞きしていましたね?」

崇と蓮華の背中を見つめていた忍の横に立った修二が言った。

「若い人は良いですね…
とても素直です。
誰かと違って…」

修二の言葉に、忍は苦笑いを浮かべた。