始発とともに

ずっと付き添っていてくれたのであろう秋は、目の下にくまを作っていた。

「ごめんな、秋。」

「そう思うなら、二度とこんな無茶しないで。」

秋はそう言って崇を睨み付けて、そしてホッしたように息を吐いた。

「崇達に連絡してくる。
付き添うって言い張る二人を連れて帰るの大変だったんだぞ?」

忍はそう言うとイタズラっぽく笑って病室を出ていった。

「私は飲み物でも買ってきます。
安静にしていてくださいね。」

修二はそう言うと、忍ぶの後を追うように病室を出ていった。

「蓮華は怪我してなかったよ。
でも、北斗の怪我は自分の責任だって泣いてた…」

秋が暗い表情で言った。

「そんなの、蓮華のせいじゃないだろ…
上手く避けられなかった自分が悪いんだ。」

「…もし私だったら助けてくれた?」

そう言った秋は、ハッとしたようにうつむいた。

「…当たり前だろ?
絶対に助けるよ。」

北斗が言うと秋はゆっくりと顔を上げ、嬉しそうに目を細めた。