始発とともに

「北斗…?」

眩しい光に目を細めながら、北斗は目を覚ました。

見慣れない白い天上と、薬品の匂いと、洗いたての様なシーツの匂い、そして心配そうに北斗を見つめる秋の瞳。

「秋…」

「北斗、良かった…
このまま目を覚まさなかったらどうしようかと思った…」

秋の大きな瞳が涙で揺れ、ポタポタと瞳からこぼれ落ちた。

「心配しました…」

気付けば、修二と忍もホッとしたように北斗を見つめていた。

あの日意識を失った北斗は、そのまま隣街の病院に運ばれた。

ガラスが深く突き刺さっていたらしく、15針以上縫う大怪我だったが、幸いにも神経は傷ついてなかったのでしばらく安静にしていれば良くなるとの事だった。

手術後に念のためにと入院し、その日の夜に高熱を出し、気付けば3日も寝ていたと修二が説明してくれた。

「すみません、心配おかけしました。」

北斗が言うと、修二は優しく微笑みながら頷いた。