始発とともに

崇に連れられて駆けつけた春樹の姿を見て、秋と蓮華は涙で揺れる声で春樹に助けを求めた。

二人が必死で押さえてくれたにも関わらず、北斗の腕からは鮮血が流れ続け、床には二人の膝が血で濡れるくらいの血溜まりが出来ていた。

「山内!!
すぐ車を回すからもう少し待ってろ!」

春樹の言葉に、北斗はゆっくり頷いた。

騒ぎを聞き付けたクラスメイトも駆けつけ、北斗の姿を見て息を飲んだ。

次第に増える生徒を教師が規制し、そこに春樹が車を横付けした。

震える秋と蓮華を北斗から離した春樹と崇に支えられながら、北斗は春樹の車に乗り込んだ。

「お前らも乗れ!」

崇が助手席に乗り込み、北斗を支えるように秋と蓮華が乗り込むと、春樹の車が乱暴に走り出した。

「すみません…
車汚しちゃうかも…」

「そんなこと気にするな!」

北斗の言葉に春樹が応えると、北斗は苦笑いを浮かべた。

そして、そこで北斗の意識は途切れた。