始発とともに

「なんで私なんか庇ったのよ…」

蓮華は大粒の涙を流しながら、北斗の腕を押さえていた。

秋も言葉が出ない口だけを震わせながら、蓮華の手ごと包んで北斗の腕を押さえている。

「大丈夫だよ、これくらい大した事ないから…」

「馬鹿!!」

秋は涙を流しながら北斗の言葉を遮り、手により一層の力を込めた。

「痛い…」

「当たり前でしょ!?
なんでこんな無茶するの!!」

涙でぐちゃぐちゃになった秋と蓮華の顔を見ていたら、北斗はなにも言えなくなってしまい、二人に止血されている腕が熱くなるのをただただ感じていた。

ガラスが割れた大きな音を聞き付けた生徒が集まりだしても、三人はそのまま座り込んでいた。