始発とともに

「ちょっと崇、冷たいから!」

休みの日に川に行った。

それは終業式の日に崇と約束していたことで、この為に買った秋と蓮華の新しい水着が、楽しみにしていた気持ちの現れだった。

「良いじゃん、水着なんだし♪」

「なんか崇、いやらしいー!」

秋が言うと、蓮華が楽しそうに笑った。

「北斗ー♪」

秋が川岸に座っている北斗に手を振ると、北斗は苦笑いで手を振り返した。

「北斗も行ってこいよ。」

バーベキューの用意をしている忍が言って、手伝っていた修二が優しく微笑んだ。

「いえ、俺は良いです。」

北斗は苦笑いを浮かべた。

「お前泳げないのか?」

「違いますよ。
苦手なんです、川とか海とか。」

「嫌な思い出でもあるんですか?」

「いえ、別に無いんですけど…
何故だか苦手なんです。
プールは大丈夫なんですけどね。」

北斗の言葉に、忍と修二は曖昧な表情で応えた。