始発とともに

忍と修二が普段通りに振る舞ってくれたおかげで、朝食は気まずくならずに済んだ。

「部屋行こっか?」

秋が蓮華に言うと、蓮華はコクりと頷いた。

「じゃあお茶かなんか用意するよ。」

忍が台所に行くと、蓮華がすくっと立ち上がり忍に続いた。

「手伝います…」

「おぅ、ありがとな。」

忍が優しく微笑むと、蓮華も少しだけ微笑んだ。

「北斗、ちょっと…」

秋はそう言うと北斗を廊下に連れ出した。

「蓮華の事なんだけど…」

「知ってる、崇から聞いた。」

北斗が言うと、秋は驚いたように目を丸めてからホッとしたように微笑んだ。

「秋も知ってたんだな…
だから蓮華には心を開いてたんだな。」

「…うん。」

秋は恥ずかしそうに頷くと、北斗を見つめた。