始発とともに

「秋の麦わら姿が可愛かったから笑っちゃったんだよ。」

「…可愛いと笑うんだ?」

「なんか、妙に似合うなぁって思って…」

「なによそれ!?」

秋は持っていたホースを北斗に向けた。

「うわっ、冷たっ!」

北斗は慌てて逃げ出すが、秋がホースを持ったまま追いかけてくるので、すぐに北斗はびしょ濡れになってしまった。

「…何やってんの?」

ずぶ濡れの北斗と勝ち誇ったように笑う秋を交互に見ながら、草刈り機を片付けてきた忍が呆れ顔で言った。

「「ごめんなさい。」」

北斗と秋は声を揃えて頭を下げて、忍は盛大なため息をついた。