始発とともに

図書室で静かに本を読む三人を余所に、楽しそうに崇が夏休みの計画を話続けた。

近くの川に遊びにいく、街に買い物にいく、少し遠出して海に行く、カラオケに行く、お泊まり会をする、修二と忍を誘って海に行く、とどれも楽しそうな夢の計画だった。

「…っていうか、崇は大半部活でしょ?」

だがそんな蓮華の現実的な一言に、崇の計画はガラガラと音を立てて崩れていった。

「蓮華、それはあまりにも崇が可哀想だよ…」

見かねた秋が言うと、蓮華は諦めたようにため息をついた。

「川に行こ?
暑いし、川なら近いからいつでも行けるでしょ?」

「でも秋、スクール水着以外は持ってないんでしょ?」

「…買い物、付き合ってくれるでしょ?」

当然のように三人を見つめる秋に、三人は顔を見合わせながら頷いた。