始発とともに

崇は楽しそうに皆と話している、蓮華は秋や他の女子と一緒に微笑みを浮かべている、秋は違和感なくクラスメイトと話ている、北斗も男子と下らない話で盛り上がっている。

たった半年。

でも充実した半年だったことは間違いなくて、悩んだり心揺さぶられたりしながら、それでも普通の学校生活を満喫できた。

そうはっきり言える時間を過ごした。

北斗と秋は、初めての夏休みに少しだけ胸を弾ませていた。

「北斗、休みには川行こうぜ?」

「釣りもできるし、水冷たくて気持ちいいぞ♪」

「そうだな。」

男子は楽しそうに夏の計画を立てている。

「街に買い物行こうね♪」

「カラオケも行きたいよね♪」

「えっ?
カラオケは苦手…」

女子はキャッキャとはしゃいでいる。

その輪の中にいる自分が不思議だったが、その輪の中に崇と蓮華がいるだけで何故か安心できた。

支えてくれる人がいて初めて自分が成り立つ。

だからこそ修二と忍の事が知りたくなった。

支えてくれる人を支えたいと思った。

そんな風に思える自分が一番不思議だと、北斗はクラスメイトに囲まれながら思った。