始発とともに

「何?
その下らない会話。」

帰宅途中でホームルームに起こった笑い声の説明をすると、秋は呆れたような笑顔を浮かべた。

「だってあいつら相手だろ?
それくらいしなきゃ平気で連絡してくる。
一々面倒だろ?」

北斗が苦笑いを浮かべると、確かにと言って秋は笑った。

「そういえば、夏休みどうするの?」

秋がさらりと言った。

「…どうするって?」

「だから…
学校が休みの間暇でしょ?
どうするのかなって…」

実家に帰省するという選択がない二人は、どう過ごしてももて余してしまう時間に頭を悩ませていた。

「…宿題やって?
家の事手伝って…?」

北斗が困惑ぎみに言うと、秋ははぁとため息をついた。

「あとは何もないのよね…
どうするの?」

ある意味では、この村に来てから一番の問題かもしれないと思った。