諦めてお姉ちゃんに聞く私を、涼太が羨ましそうに見る。


ふふんと鼻で笑い説明を聞く。


「この問題のこの式を代入して…」


「うん、うん!」


この人は人かって位凄い!

先生よりも解りやすい!

「で、こうなるの。分かった?」


「うん!ありがとう!大好きお姉ちゃん!」


そう言って笑顔のお姉ちゃんに抱きつく。


「おい!」


急に立ち上がった涼太。

「お前より、凜が好きだ!!」
急な告白。

「えっ……」


「どうしたの?涼太…」


「俺は、凜が隣に引っ越してきたときからずっと好きだったんだ!!」


ちょっと驚いているお姉ちゃんに続けて


「付き合ってくれ!凜!」

「え……あ…えっと…」



しどろもどろになっているお姉ちゃん。


「返事は答えが見つかった時でいいから…じゃあ…今日は帰るよ…じゃあまたな…」


顔を真っ赤になっている。


「待って!」