靴をつぶしながら出てくる。


こいつは、
天野涼太。17歳。


同じ学校で小さい時から一緒。


…………

………


私の……


好きな人だったりする…
それに…初恋だし…



「お待たせ!じゃあ…行ってきます!」

そう言ってお姉ちゃんの手を引いて歩き始めた。

「あ……カナちゃんバイバイ!行ってきます」


私はカナちゃんから離れ、2人を追いかけようとする…が…


……足が動かない…

2人は
一昨日から付き合っている…


「美菜…ちゃん…?」


自然と涙が溢れる。


「…あ……ごめん……やっぱり見れないよ…」

「美菜ちゃん…」


私にまた抱きついてくるカナちゃん…

私の気持ちもすべて知っている。

唯一の相談相手…


「おい!おいてくぞ!」


そう言って笑顔で叫ぶ涼太が涙で見れない…


「涼太…」


……………

………

……



時をさかのぼって、一昨日へ………