だってまだ、あんな事があった後に、愁さんが同じことしてたなんて信じられない…



「愁さんのことは信じてます……だけど…」



なんて言えばいいかわからない…




「だけど…まだ…すべてを信じること…は…むり…かも…」



そう言うと愁さんがため息をして、また私を抱き締めた。


「俺の話を聞いて…」


私は首を縦に振った。



「今はしてないよ…あいつらとも、縁を切ったから…」



それ以上愁さんは何も言わなかった。


その後私は愁さんに家まで送ってくれた。