1歳の年の差

そう言いながら私の腕を掴んだ。



「放して!」


反射的に手を払ってしまった。



「美菜ちゃん…?」



不思議そうな顔で私を見る。






何で私、こんなに傷ついているの?



何でショック受けてるの?



「美菜ちゃん?」



「あっ…」



ふと我に返る。


「……ごめん……なさ…い…」




さっきの恐怖と、ショックでうまく声が出ない。

「何かされたことない?」


焦りながら聞く愁さん。

「え…」


そして、急に流れ出す、私の涙…


「美菜ちゃん?」


「……ヒク……ウゥ…」



この涙は何?


あの人達への恐怖?



それとも、







ショックの涙?