だから早くここから離れないと私も…



「やだ!」


考えるだけでも寒気が…

ガタンッ



後ろで何かが倒れた音がした。


振り向くと…


出会いたくないような、見事にガラの悪そうな男の人が数人…



正確には6人…


「おっ♪可愛い子発見♪」

「本当!てか足細〜♪」


「ねぇ♪君あっちでいいことしよ?」


私は一歩下がった。

わざわざ、こんな所まで走ってきた後悔に押しつぶされそうだった。



「おっ♪龍也♪」


そう言って私の方に手を降ってくる。

「えっ…」


後ろを向くとこの人達のような人が立っている。

やば…いよね?


「龍也♪その子…




捕まえろ」



急に真顔になり龍也と呼ばれていた人が私の腕を掴んだ。

「キャッ!放して!」