日記帳



「うわ~やば。」


 俺はブログのコメント欄を開放して

 先着10人だけコメントの返事を書く。

 

 今日はすっかり忘れてて

 もう夜の12時を回っていた。


 すでにコメントは142件と表示されていた。




「あ、また。」

 

 いつもいつも毎日

 
 コメント欄の一番最初は〔アサミ〕


 

 
 
 でも、ちょっと怖い。


 ほかの子たちは〔希くん〕とか〔希さん〕

 
 って呼んでいるのに


 
 〔アサミ〕だけは毎日毎日〔希〕って。


 
 彼氏じゃないんだから、





 ため息をつきながら仕方なくコメントの返事をする。





 《毎日ありがとう、応援のメッセージ嬉しいです!

  明日のTV、楽しみにしててね。》




 そのうち、飽きるかな。






 そう思ってケータイを閉じ、寝室のドアを閉めた。