「お疲れ様でしたー」

他のモデル達があたしにペコペコと頭を下げる。
優しいあたしは全員に笑顔で手を振った。
迎えの車がビルの外で待っている。

「神奈お嬢様、お迎えに上がりました」
「船木、今日は急いで帰ってね。明日は高校1年生最後の日なんだから」
「かしこまりました」

執事の船木にドアを開けてもらい、車に乗り込む。
出発します、という船木の声とともに車はゆっくりと発進した。