*保健室*

「で?心はどうした?触られたか?」
「あーうん。有希叔母さん正解」

 有希叔母さんはちゃんと私の事を知っている。説明しなくても。

「ごめんなさい…さわいじゃって」
「いや…もっとやって欲しいくらいだよ…。あの小僧が困れば困るほど、これほど嬉しいものはないよ…」

 有希叔母さんは不気味に笑った。怖いよ。

「そういえば…もうすぐ結婚だよね?」
「そうだな…生徒に言うタイミングをどうしようかと…。まぁ、勝手にやってるよ。あいつらは30過ぎの結婚できない人って思っているからな」

 有希叔母さんはまだ23歳。でも大人の色気が…セクシー?
 来週結婚の予定が入っている。

「ああ、そうだ心。今から教室戻るけどさ…ずっと俯いてろ。あの小僧をいじめる」
「え?ああ、うん」
「…メガネどうした?」
「取られた。予備はポーチの中だけど廊下に落としちゃった…」
「クククッ…なるほど…とりあえずメガネかけな…」

 何か嫌な予感が…。