「なんだよぉ!言えよぉ!」
「え~…」

 なんか昇平の目が遠い。

「…本人に聞けば?」
「どっちに!?」
「…どっちでもいいじゃん…2人ともいるしさ…」

 2人とも?…あれ?後ろに気配を感じる…。

「よぉ、小僧。なんだ?私に用でも?」
「うわ…ババァ」
「あ?お前昨日の事あったのに、よぉく私に言えるねぇ、ババァなんてさ」

 しばらくガン飛ばしあっていて、昇平がババァに聞く。

「有希先生ってさぁ、斉藤とどういう関係?」
「ん~、心からみたら叔母だな。あいつの父親の妹だから」

 は?叔母?え?何?え?え?ええぇ!?

「あっそうだ。皆に報告しなければならない事がある」

 教室の皆がババァに顔を向ける。

「私結婚するから。来週自習な」

 結婚?30過ぎのババァが?このババァが?

「おめでとー有希せんせー♪」
「えっ?マジで?ドッキリじゃねぇの?」

 皆がわいわいと盛り上がる。何だこれ。ホントにドッキリなんじゃねぇの?

「それと、今日4組に転校生来るぞ。残念だったな、2組じゃなくて。男だぞ。女子たち、行くんだったら速めに行け」

「「「「「はぁ~い♪」」」」」

 転校生…か。どんな奴だろう…。

 …これもドッキリか?