とうとう、やってきた。
あたしは今、初めてあった場所、マクドナルドにいた。


…まだかな。
待ってる時間が、長く感じた。


「咲っ…!」
「翔…。」
「どっか移動すっか?」
「うん。」
あたしたちは、公園に行くことになった。


「寒っ…!」
「大丈夫か?ん。」
翔は、自分で巻いていたマフラーをあたしに巻いてくれた。

「ありがと…。」
優しいね。
大好きだよ…?

「どーいたしまして☆」
そう、言って笑う翔にドキドキした。


そのうち公園に着いた。


「教えろよ〜」
「あっ…うん。」
あたしは、翔にチョコレートを差し出した。

「…は?」
「あのね…。あたしのね、好きな人は…」
翔がいきなり抱きしめてきた。

「好き。咲が好き。」
「翔…?」
あたしを離し、見つめて翔は言った。

「俺、初めて会った時から好きだった。外見だけじゃねー。中身にも惹かれた。この前、本命あげる奴いるって言ったとき、死ぬぐれぇ焼きもちやいた。メール来なくなって、そいつの方にいったんだと思ったら抑えきれねくなった。」