・・・私は知らなかった。この教室で先生と運命的な出会いをするなんて。・・・

「は~い。HR始めるぞ~。席付け~。俺の名前は広瀬 大斗だ。
 今日からお前らの担任だから、とりあえず1年間よろしくな。」(だ)

「(コソッ)先生、イケメンじゃない?」(ゆ)

「(コソッ)うん。何歳ぐらいなんだろうね?」(さ)

「(コソッ)25歳か30歳ぐらいじゃない。もしかして、沙奈興味あり?」(ゆ)

「(コソッ)全然無いよ。そう言ってる悠那こそ興味ありなんじゃないの?」(さ)

「(コソッ)ありかもね。・・・な~んて、私も全然無いから。」(ゆ)

そんな会話を奇跡的に前後の席になった悠那と話していたら、先生が、「結城 沙奈~。いないのか~?」(だ)と呼んでいた。
だから私は慌てて、「は~い。ここに居ますよ!」(さ)と返事をした。
そしたら、先生が、「(クスッ)分かったから、落ち着け!とりあえず席に座れ。」(だ)
と言った。
周りのみんなに爆笑された私は、顔を真っ赤にしながら席についた。