携帯を開くと、予想通り悠奈からのメールだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[To:結城 沙奈]

[件名:ありがとう♪]

[内容]

ありがとう~。

うん。

先生に、話してもいいよ!☆

だって、沙奈の彼氏なんだから。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は、返事を書いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[To:松井 悠奈]

[件名:わかった(^^)]

[内容]

いいえ~♪

わかった。じゃあ、話しておくね。

また、バスで会おうか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は、返事を書いて、送信した。

「大斗、話したいことがあるんだけど。」

「何?」

大斗は優しい目をして、私を微笑みながら見てきた。

「あのね、悠奈のことなんだけど・・・F組の高良君って知ってる?」

「知ってるよ。高良がどうかした?」

「悠奈に告白して今日から付き合ってるんだって!」

「まぢでか?」

「うん。」

「良かったな。沙奈。」

「自分のことのように嬉しい。そして、こう言う嬉しい出来事を大斗と一緒に迎えることが出来て嬉しい。」

「ありがとう。俺もなんか嬉しいよ。」

「ありがとう。」

「沙奈、出発まであと10分しかないから、そろそろ戻るか?」

「そうだね。大斗のおかげで物凄く楽しい校外学習になったよ。ありがとう。」

「いいえ。俺も楽しかったよ。ありがとうな」

「いいえ。これからも、ずっと一緒にいてね?」

「当たり前だろ。俺は、沙奈を離すつもりないから。」