「俺も嬉しいよ。」

「大斗、番号とアドレス交換しよう?」

「あ、そうだったな。ごめん、ごめん。忘れてた。」

「大丈夫だよ。赤外線で良い?」

「いいよ。」

(大斗)

俺は、お土産を見ている振りをしながら、松井と沙奈(元:結城)の会話を聞いていた。

すると、松井が「先生のこと好きなんでしょ?」と話しているのを耳にした。

俺は、内心「まじか?」と思いながらしばらく話を聞いていた。

数分経過してから、沙奈が俺の元にやってきた。

「先生、お話があるのでちょっと来てもらっても良いですか?」

俺は、承知の返事をした。

そしたら、沙奈は俺を告白すると必ず実ると言われている有名な場所へ連れて行った。

    (※話を省略)

俺は、俺の傍を離れようとする、沙奈の腕をつかんだ。

そして、告白した。

「結城は、俺なんか眼中に無いと思う。けど・・・、俺は結城が好きなんだ。
結城の笑顔を見てると俺まで笑顔になれる。結城が悲しげだと俺も悲しくなる。教師と生徒ってことで、たくさんの壁があると思う。けど、俺は結城がいないと駄目なんだよ。
だから・・・ずっと俺の隣で、傍で笑っていてくれないか?」

すると、沙奈は

「先生。私のことずっと大事にしてくれますか?」

俺は、物凄く嬉しかった。
しかし、それと同時に生徒との恋愛に対して不安を感じてしまった。

けど、その不安をなるべく沙奈には気付かれたく無くて、バレないようにしていた。

俺の腕の中で「嬉しい。」とつぶやく沙奈をもう一度存在を確かめるかの様にぎゅっと抱きしめた。

(沙奈)

先生から、告白してくれるとは思ってもいなかった。

先生は私をぎゅっと抱きしめたままで動こうとしなかった。

「大斗、私ね大斗にプレゼントしたいの。買いに生きたいんだけど・・・。」

「俺にプレゼント?なんで?」

「悠奈と話してたんだ。もし、大斗と付き合えたら記念にお揃い持ちたいなって思って。」

「いいけど・・・。何が、欲しいの?俺、買ってやるけど。」

「キーホルダーとかがいいんだけど・・・。」

「けど・・・?」

「大斗と付き合ってるって他の生徒にバレたら大変だから私1人で行く。けど・・・、1人じゃ不安だから悠奈と一緒に行って来るね?」

「俺は、バレたって平気だよ。俺は、沙奈の彼氏なんだから。俺は、沙奈の前では教師じゃないの。学校のときは別だけど。だから、今は沙奈の彼氏として一緒にいたい。だから、松井なんかとじゃなくて俺と行こう?」

「大斗、良いの?」

「いいよ。行こう!」

「うん。ありがとう!」