迷い子


一度だけ振り返ると、私は家を飛び出した。


サヨナラなんて言えなかった。


言いたくなかった。


スレイドがいる公園へと走る。


不思議と息切れはしなかった。


「やぁ、お帰り。もういぃのかい?」


「うん。」