地味子ちゃんの知られざる秘密

近いのに、遠い


その矛盾した言葉が今の紫音にはピッタリだった


姿はいつでも見られるのに、心はとても離れている


それを見せつけられたかのような気分に、吐き気がした


そんなことしか考えられない自分にも


待っていると言ったのに……


こんな調子でいいのか


紫音は自問した


「………おい、紫音?」


気づくと、紫葵に顔を覗きこまれていた


「何」


「お前、何をそんなに考え込んでた訳?」


紫葵はなんとなく分かっていた