そういえば 今なら、聞けるかも 思い付いたまま天木紫音に尋ねる 「ねぇ、なんで私の顔知ってるなんてウソ言ったの?」 そう……これはウソ じゃなきゃ、あり得ない 「嘘じゃないよ」 天木紫音は私の顔を覗きこんできた 「別に、ムリに思い出さないでいいから ………辛いだけだしね」 ドクン 心臓が音をたてる 周りの温度が低くなったような錯覚を覚える